華麗なる偽装結婚


………?!

じいさんが小さく笑う。


「は……、はははははっ!」

!!!

なっ……?


じいさんがその直後に大声で笑い声を上げた。

親族の者はみな、驚きながらも固唾をのんで、そんなじいさんを見ている。

………じいさんが……、
あの、じいさんが。

お腹を抱えて笑っている。

………初めて見た。



「阿美子さん、あなたは実に面白いお嬢さんですな。

わしにそんな口を聞いた人間はあなたが初めてじゃ。
息子でさえも、わしに意見などしないものを。


あはははは。


…………よろしい。
あなたに怜を………
お任せしよう。


………紫織さん、……お聞きの通りじゃ。

申し訳ないが、今回の話は白紙に戻そう。
あなたも他の女性に心奪われたつまらん男などに用はないでしょう」





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