華麗なる偽装結婚


確かに陸の言う通りだ。
彼の言った事には寸分の間違いもない。


陸が会社の譲渡を拒んで、如月のお嬢様との結婚話が無くなれば阿美子とこの馬鹿げた芝居を繰り広げる意味はない。


だけど、俺は何故か全く結婚を取り止める気はなかった。


彼女は誰にも渡さない。
ましてや、この陸になど考えられない。



――「怜さん、お待たせしました。
会長はとても素敵でしたわ」

その時、阿美子が俺の側に戻ってきた。




< 129 / 252 >

この作品をシェア

pagetop