華麗なる偽装結婚
そりゃ私は地味だし、決して他人の目を惹き付けるほどの美人ではない。
だけど、不快感を与えるほどの酷さの容姿ではないと思う。
確かに待ち合い室にいる女達ほどの華やかさはない。
だけどあんなケバケバよりははるかにマシでしょうが!!
「常盤専務、いいんです。
…と、言うか、彼女がいい」
「社長…。
…………。
……分かりました、失礼致しました。
ただ、これまでの方達とは全く違う印象でしたので。
社長がよろしいのであれば、稲田さんは優秀な経歴と、全てをうまくやりこなしていただける雰囲気をお持ちですので、尚よろしいです」
「うん。そうでしょ。
……他の女性なんて、稲田さんに比べたら…。
もう、選ぼうなんて思わないよ。
君が一番だね。
他の女性には興味がない」