華麗なる偽装結婚

いつでもポーカーフェイスを崩さずに淡々としている彼女が慌てるこの瞬間が、俺は楽しくてしょうがない。

「我が儘をおっしゃらないで早く準備をして下さい。
先方をお待たせしているんですよ…!」

「そうだなぁ。
阿美子ちゃんがさっきのキスのやり直しをしてくれたら商談する元気が出るかも」

ニヤニヤしながら彼女に近付く。

「なっ!!ご冗談を!
何を言ってるんですか!!」

「いや?本気だよ?
それとも尾上社長にこのまま帰ってもらおっか?」




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