華麗なる偽装結婚
グッと彼女の腰を引き寄せて胸にその細い身体をおさめる。
「!?社長!?」
彼女は逃れようと身体をよじる。
ガッチリ押さえつけて真上から彼女を見下ろす。
「阿美子ちゃん…、震えてるの?
俺が、怖い?」
「……っ!…」
その時。
「あ!…いやいや、参ったな…。
出直した方がよいですかな?」
見ると入り口に尾上社長が困り顔で立っている。
俺はパッと彼女を離し、何事もなかったかのように笑顔を作った。
「いや、とんでもない。
失礼致しました。
お待たせしてすみません」