華麗なる偽装結婚
阿美子ちゃんは話をしている俺をポカンとした顔で見上げている。
反論する事も、いきなりキスした事も忘れたように。
「あ…あの…、先ほどからおっしゃってる意味がさっぱり……。
花嫁、って……。
いきなり何なんですか!?
しかも…何で、私…なんですか。
あの…、もしかして、社長は私の事が……」
俺はフッと吹き出した。
「女性として好きかって?
まさか。
だけど、俺が社長の座を追われるともちろん君も職を失うよ?
ほんの少しの間でいいんだ。
……阿美子ちゃん、君しかいないんだ。
俺を助ける事が出来るのは。
…いいよ、回りくどいのは俺も苦手なんだ。
単刀直入に言おう。
―――……君さ、俺と、結婚してよ」
「はっ、はぃぃ!?」