愛を教えて
「でも、太一郎は明らかに変わったわ。あの女を見る目が違う。あんただって、そのことは気づいてるんでしょう?」
あずさが雪音に言い放つ。
「それは太一郎様の問題であって、万里子様とは」
「それに、三十分近くもふたりっきりで部屋にいたのは事実だわ! 万里子はあんたや浮島には言うなって言って、太一郎の部屋に入って行ったんですって。さあ、何があったのかしら?」
尚子の手先となり、卓巳を誘惑しようとした自分自身の行状はまるで棚上げだ。
卓巳の担当を降ろされたあずさは、卓巳本人に指名された雪音が憎くて堪らない。
一時期はこの雪音と卓巳の仲をも疑っていた。
今でも、雪音の卓巳に対する忠心は下心ゆえだと思っている。
「それに……卓巳があの女と別れたら、あんたも嬉しいんじゃないの?」
「ちょっと! 私をあんたと一緒にしないで!」
「よく言うわよ。獲物を釣り上げようと、チャンスを狙ってるだけでしょう? あたしが知らないとでも思ってるの? どんなに色気づいてもカカシはカカシよ!」
あずさは自分の体に自信を持っているが、細身の雪音を羨む感情もあった。
そのため、雪音を侮辱するときは、必ずそのスレンダーなボディラインを馬鹿にして笑う。
だがこのとき、雪音はあずさの言葉に違和感を覚えていた。
あずさが雪音に言い放つ。
「それは太一郎様の問題であって、万里子様とは」
「それに、三十分近くもふたりっきりで部屋にいたのは事実だわ! 万里子はあんたや浮島には言うなって言って、太一郎の部屋に入って行ったんですって。さあ、何があったのかしら?」
尚子の手先となり、卓巳を誘惑しようとした自分自身の行状はまるで棚上げだ。
卓巳の担当を降ろされたあずさは、卓巳本人に指名された雪音が憎くて堪らない。
一時期はこの雪音と卓巳の仲をも疑っていた。
今でも、雪音の卓巳に対する忠心は下心ゆえだと思っている。
「それに……卓巳があの女と別れたら、あんたも嬉しいんじゃないの?」
「ちょっと! 私をあんたと一緒にしないで!」
「よく言うわよ。獲物を釣り上げようと、チャンスを狙ってるだけでしょう? あたしが知らないとでも思ってるの? どんなに色気づいてもカカシはカカシよ!」
あずさは自分の体に自信を持っているが、細身の雪音を羨む感情もあった。
そのため、雪音を侮辱するときは、必ずそのスレンダーなボディラインを馬鹿にして笑う。
だがこのとき、雪音はあずさの言葉に違和感を覚えていた。