碧いボール
第四章

辿る道


  お父さんSide
ひどく悲しんだ娘の顔を見ました。
やっと打ち解けられたのに、数秒前の私はなぜあんなことを言ったのでしょう?
自分で自分がわからない。
こんなことは初めてでした。
打ち解けられた「今」だからこそ、打ち明けないといけないと思ったのでしょうか。

数日前、私は体に異変を感じて病院に行きました。
そして医師からこう言われました・・・『糖尿病』


「嘘でしょ!?ねえ、嘘つかないでよ!あたしたち、家族になれたんじゃないの!?」
お父さんの肩を強く揺さぶっても返事はない。
ほんとなんだね・・・。
いくら心が離れていたとはいえ、あたしはお父さんのことをずっと見てたんだから。
わかるよ・・・。
お父さんは、さらに言った。
「かなり重度らしい」
お父さんが敬語を使わないで話すのはよほど焦ってるときだ。
でも、焦りはあたしの表情から来たらしい。
「私はいつどうなるかわからない。白亜にも言っておいてくれますか」
お父さん・・・。
こんなときに落ち着いてないでよ・・・。
悲しくなるよ・・・。   

そして。あたしはあることに気づいてしまった。

お父さんが糖尿病になったの、あたしのせいだ!


  
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