俺様王子は運命の人。


「まゆ~なんかねヒロが屋上来いって。」


それは昼休みのことだった。

めずらしく涼介がいなかった。

変だとは思ったけど・・・。

「うん。」




屋上へ行くと

北山先輩と・・・涼介?

「まゆにね、聞いてほしいことがある」

「・・・?」

涼介がいつになく真剣な顔。

「今北山先輩にも許可を取った。」

「なんの?」

「イケメン投票で俺が勝ったら先輩がまゆを諦める。」

「・・・え?」



衝撃的だった。

本当に北山先輩はOKしたの?

取られるかもしれないのに?





「俺が負けたら素直に引く。」



さっきから涼介しか喋ってない。

北山先輩は・・・。
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