俺様王子は運命の人。



「ね?立花まゆさん。」

名前を呼ばれ一気に注目が集まった。


「ま、まゆ!!名前書かなかったの?」



「どうしてなのですか?立花まゆさん。」

「わからないです。いざ書こうと思っても・・・」

「書けなかった。と?」

「はい。」

校長先生の名前声は妙に大きく感じた。



「では、ここで投票していただきましょう。」

「え・・・?」

「投票というより、ここでスピーチしてください。」



ムチャブリをする校長。




「さぁ、早く。」



言われるままに壇上に上がる。

そしてマイクの前へ・・・






「あたしは・・・選べなかったんです。」







そして

あたしのスピーチが始まった_。
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