俺様王子は運命の人。


「皆川の字で寝よう!」

「一本多いけど?」

「そこ気にしないで!」

織乃と涼介のやり取りをボーッと見ていると


「何見てんの?」

後ろから抱きつかれた。

「ちょっ、ヒロ!!」

「別にいいじゃんか。付き合ってるんだし。」

むくれながら離れるヒロ。

「嫌っ!!」

「?」

「どこも行かないで、ヒロ・・・」




ぎゅっ

「バーカ。どこも行かねーよ。」


「なーにイチャイチャしてんだ!?」

織乃がヒロの頭を叩いた。



「この順番でOK?」

涼介、ヒロ、まゆ、織乃



「おいおい!!なんでヒロとまゆが隣なんだよ!!」

「付き合ってるから。」

「まず、お前はなんでヒロって呼んでんだ?」

「まぁいいじゃないですか。織乃、それは気に入らない!!ヒロの奴何するかわかんないぜ!?」

「だから、なんでヒロって呼んでんだ!?」

「いいじゃないっすか!!!」







このバカらしい光景を見てるだけで幸せになれる。




仲間が、好きな人が、近くにいる。


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