君のための嘘
「その様子だと、まだ結論は出ていないね?まあ、1週間の猶予はあるからね」


ラルフにバターを塗られたトーストまで差し出される。


「まだ……」


「仕方がないよ 結婚は重大な事だから ただ……僕と……全く知らない霧生 貴仁とどちらの生活が良いか考えて欲しいんだ」


そんなの考えなくてもラルフに決まっている……。


私はラルフに惹かれているのだから。


トーストの角をかじりながら、ラルフを見る。


本当になんて整った顔なんだろう……。


女の私より長いまつ毛……。


女装させたら本当に女の人に見える。


きっと顔だって、霧生 貴仁さんはラルフに勝てないよね。



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