君のための嘘
「夏帆ちゃん、お疲れ お腹が空いただろう?」


「ラルフたん、原石は寝ていただけなんだから疲れないのよ 疲れたのはこのあたしよ」


リリが冗談交じりに頬を膨らませて言うとラルフは楽しそうに笑った。


クラブハウスサンドウィッチとカフェオレの昼食を済ませるとリリが立ち上がり、夏帆に「さっきの部屋に行くわよ」と言った。


「え、でもラルフ……」


「行っておいで、楽しみにしているよ」


楽しみに……?


これ以上、することがあるのだろうか。


ランチを食べたら着替えて終わりだと思っていた夏帆は小首を傾げながらリリに先ほどの部屋まで連れて行かれた。


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