君のための嘘
ラルフは目的の場所に車を停めた。


「すぐに戻って来るから待っていてね」


「はい」


夏帆は車の前を歩くラルフを目で追った。


本当にラルフはカッコいいな……。


容姿にも経済的にも恵まれているのに、2年後はボランティア?なんだか腑に落ちないな……。


ラルフはすぐに大きな平たい箱を抱えて戻って来た。


「大きいね?」


夏帆は荷物でいっぱいの後部座席に平たい箱を入れている所を振り返ってみる。


「ああ、見てからのお楽しみだよ?」


微笑を浮かべたラルフは運転席に戻って来た。


******


買った荷物の為に、2人で2回も車と家を往復し運び終えた。


ラルフはどれだけ散財したんだろう……。


指輪も含めてたくさん使わせてしまった事が申し訳ない。


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