君のための嘘
「どうしたの?」


夏帆が戸惑いの表情で佇んでいるのを見て、ラルフは聞いた。


「……お金をたくさん使わせてしまったなって……」


「夏帆ちゃん?これは必要な事だし、君のためだけじゃない 彼ら一家の為でもあるんだ 美由紀があきらめてくれるのならどんな事でもするよ」


「……うん」


「さあ、寝具を取り換えるのを手伝ってくれるかい?」


******


ラルフの寝室に初めて入った夏帆は違和感を覚えた。


ベッドの他は机とイスだけ。


本棚はあるけれど、少しの本だけでガランとしている。


言ってみれば、まるでホテルのような部屋と言う印象。


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