君のための嘘
「ラルフ、まだ外していなかったの?」


「ん?ああ。キレイに撮れているんだから勿体ないだろう? そのパネルがあると部屋の中が明るくなっていいしね」


「そ、そうなんだ」


毎日、ラルフに見られていたなんて恥ずかしい。


「また夏帆ちゃんにドレスを着て欲しいくらいだよ」


「ラルフっ、からかって遊ばないでっ」


ラルフの楽しそうな笑い声が部屋に響いた。


「あと30分ほどで出ようか」


「うん。これ、アルバイト代で買ったクリスマスプレゼントなの。たいしたものじゃないけれど、使ってくれたら嬉しいなって」


夏帆はプレゼントをラルフに渡した。


「夏帆ちゃん……嬉しいよ。ありがとう」


ラルフは思いがけない夏帆からのプレゼントに喜んだ。



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