君のための嘘
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「こわい?」


クイーンサイズのベッドに夏帆を横たえると、ラルフは聞いた。


今までの反応を見れば、夏帆のバージンは間違えないと考えたからだ。


今もラルフの下で身体を固くしている。


「怖くない」


夏帆は大きく首を横に振った。


「……初めてだよね?」


「は、初めてだったら、止めちゃうの?」


不安そうに潤んだ瞳で見つめる夏帆に、ラルフはフッと口元を緩ませる。


「言っただろう? もう引き返せないって。僕は夏帆ちゃんが欲しい」


ラルフは夏帆の顔に近づけた。


そこへ夏帆の指がラルフの頬に伸びる。


すっと撫でるように頬から顎に這わせていく。


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