君のための嘘
「夏帆さん、分かりましたか?」


警察署を出てから肩に回された腕は外されていた、その腕をもう一度ラルフは夏帆の肩に置いた。


さっきは慰めてくれたのだと、胸の高鳴りはなかったものの、今触れられると夏帆の心臓はトクンと高鳴って意識してしまう。


外国育ちの自分には、こういうスキンシップには慣れている。だけど素敵すぎる彼を意識しちゃだめと、夏帆は自分に言い聞かせていた。


まだ戸惑う夏帆の肩から回した腕を外し、手を握ったラルフはメガネショップに足を踏み入れた。



******



メガネを作るには隣の眼科に行き処方箋をもらうように言われ、ふたりは隣の建物に行った。


「夏帆さん、メガネ姿もいいけど、コンタクトレンズを作ってみてはどうですか?」


「えっ?」


夏帆はコンタクトを今までコンタクトレンズを使ったことがなかった。



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