君のための嘘
「もって数か月なんだ 前立腺がんで」


夏帆は両手を口に持って行き、驚きの声を堪えた。


そんな……。


「大丈夫?ショッキングな事ばかり知ることになって申し訳ない」


「ううん……いずれは知ることだもの……」


******


ラルフは会社に出かけて行った。


しばらくして、お店が開店する時間になると、夏帆は駅前の書店に向かった。


ラルフの病気を良く知り、自分が何かできることはないか知りたかった。


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