君のための嘘
ラルフは身体を起こすと、快楽に貫かれ敏感になった夏帆の唇を啄むようにキスを落とした。


そして、ベッドサイドテーブルの引き出しを開けて小さな四角いビニール袋を取り出す。


それを唇にくわえ、ピリッと破こうとした時、それは奪われた。


「夏帆ちゃん?」


「避妊なんてしないで」


潤んだ瞳でラルフを見つめる夏帆の手に、四角い袋が握られている。


「でも……赤ん坊が出来るかもしれない」


「それでいいの 私はラルフの赤ちゃんが欲しいもの」


< 466 / 521 >

この作品をシェア

pagetop