俺様君の彼女ちゃんっ!
リナ……。



「ごめんなさい…あたしが勝手に電話にでたから…。それにどれだけウソつかれても隠し事されても…どんなマサでもあたし…マサが好きだから…だからこれ以上…最低っていわないで…」




リナは言い終わると力なく地面に座り込んだ。



「リナ…ごめん、言い過ぎた。…マサ…あっ、リナの彼氏もすいませんでした!」



ハルはそういうと頭を下げた。



そうだよね…リナとハルの言うとおりだ。




「…リナもリナの彼氏さんも…ごめんなさい。でも、リナは本当にあなたのことを好きなんですよ」




私はそれだけいうとニコっと笑った。




それから私とハルは振り返りリナをみた。




「リナ…本当にごめんね?…でもリナを傷つけたのが許せなかったの…」



申し訳なさそうにハルが言うとリナは笑顔で首を振った。




「ううん、大丈夫わかってるから。ありがとう…あたしのために」



ニッコリ笑うリナはたぶんもう1人でも大丈夫。




「じゃ、リナ私たち行くね?ちゃんと2人で話しなよ?…なんかあったら連絡してね?…すぐ飛んでいくから!ね?ハル」



ハルにそう聞くともちろんでしょといって笑った。



それからハルと話して帰ることに。



「あの…リナの彼氏さん、本当にすいませんでした!…あと、助けてただいてありがとうございます」



そういってから一礼をしてハルと駅に向かった。



駅についてから私とハルはそれぞれ家に帰った。



電車の中リナがいった言葉が頭の中で何度もまわる。



『…どんなマサでもあたし…マサが好きだから…』



どんなマサでも…。



いいな…マサは、そう思ってくれる人がいて。



私もそんな人と恋がしたい。



そんなことをおもいながら改札を通る。



…でも、私には一生ムリかな…。



だって……。



過去に付き合った彼氏もそう……。



みんな私の家系を知ればすぐに別れていくんだもん。



もうあきらめちゃった…。



だって、私の家は…。



代々続く。



泣く子も黙る…いわゆる極道一家。



島崎一家だから。


家の門を開けると誰かかしら私の帰りにきづいて。



「「「お嬢!おかえりなさい!!」」」



そういう。



「ただいま…」



そういって私は家の中に入っていった。



< 12 / 51 >

この作品をシェア

pagetop