俺様君の彼女ちゃんっ!
いつもの将史ならたとえ女でも何するんだぐらいは言うのに。



相手がアイツに似てるからか何も言わない。




それから話し始めるその女はこう言った。




『ウソをついて人を傷つけるなんて…最低』



と。




たぶんそれは友達をかばってのことだろう。




その後にもう1人の友達も話始める。




2人は将史に最低と言い放つけどそれほど将史の彼女のことが好きなんだなって感じられるほど。




泣きたいのは将史の彼女のほうだと思うのに将史を殴った女は今にでも泣きそうになっている。




…ホントに変な女だな。




こんな場で笑いをこらえてるのは俺だけ。




…不謹慎だな。




そして将史の彼女の言葉。




『どんな将史でもスキだから』



きっとその言葉に将史は救われただろう。



暴走族だけあって嫌われること、怖がられることを心配してた将史には最高の薬。



チームのことは言えないけど将史ならなんとかなると思う。




そう俺をはじめ仁、隼人が思ったとき将史を殴った女が。




『本当にあなたのことを好きなんですよ』




そういった。



ニッコリ笑うこの女の笑顔は俺の体を震えたたせるほど純粋でかわいいと思った。




太陽のようにあったかくて気持ちが癒される。



なぜか知らないけどこの女の笑顔に吸い込まれていく感じ。




「おい、一樹!」




「あ?」



「なんだよ、ぼーとして」



「なんでもねぇよ…」



隼人で我に返ったときには将史の友達2人はもういなかった。




残されたのは俺と仁、隼人、将史と将史の彼女。



これからどうするか聞くと将史は彼女とちゃんと話す、といった。




それから将史は彼女を送ってから帰るみたいだったから。




「将史…わかってるな?」




「わかってる」




< 18 / 51 >

この作品をシェア

pagetop