【十の瞳】
ルールは、ババ抜きと同じらしいが、このゲームではジョーカーを使わないという。
代わりに、カードの束の中から予め、一枚だけカードを引いておく。
このカードは、誰も見てはいけない。
だから、どの数字か分からない。
だが、ゲームが進んでカードを抜き続けていけば、必ず最後に一枚だけ『余る』……。
その余ったカードこそが『ジジ』で、それを所持している人間が負け、という事だった。
全員にカードが配られ、どんどん進んでいく。
カードを引いてはペアを組んで、抜いて行く。
「……なんか、ジョーカーが無いって分かってると、地味だね、このゲーム」
僕が言うと、えどがぁさんも頷いた。