【十の瞳】
結局、僕たちの行動は、あちこちに指紋をつけまくり、
現場の様子を事件発生時よりも崩しただけという、最悪の形で終わった。
これでは探偵失格だ。
でも、これ以上の捜索は、現場の状態が悪化の一途をたどるであろう事しか予想できなかった。
最後にえどがぁさんが、ダメ元で床に転がっていたパソコンに電源を入れてみたが、うんともすんとも言わなかった。
僕たちは、捜索をやめた。
応接室に戻ったら、着替えを出してシャワーを浴びよう。
えどがぁさんと、そんな事を話した途端に、グースが巨体を揺らして飛び込んできた。
「た、た大変ですぞコロ君!
十二愛嬢が……!」