【十の瞳】



「それと……悪いんだが、君が昨夜から今朝まで何をしていたか、教えてくれるかな……?」
 

えどがぁさんが、口ごもりながら言った。


「アリバイ、ですか……」


「気を悪くしないでくれ……一応、確認のために、全員に訊いているんだ」


「そうですか……」
 


僕は夕食の後、なし崩し的に始まった酒宴に参加し、


その後はまっすぐ部屋に向い、朝まで眠っていたと告げた。



「という事は……眠っていた事を証明する人間はいない、という事だね」



「はい」
 

一瞬、緊張が走る。
 

しかし、


「全員、同じか……」


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