【十の瞳】
そんな時、ファニーペインが言い出した。
「なあ、道って、どの程度まで塞がってんの?」
「どの程度、と言われますと……?」
藤浦さんが、問う。
「だから、どのくらいの規模なのかなって……
もしかしたらさ、こっちからシャベルとかで土どかして、通れるようになるかもしんねーじゃん」
「それはなりません……!」
「危ないですよ、ファニーさん」
咄嗟に、僕も藤浦さんを援護してしまう。
でも、土砂崩れというのが、ファニーペインがぽんぽん軽く言うほど、簡単なものではない気がしていたのも事実だった。
「無茶でございます、ファニー様!
わたくしは今朝、現場を確認致しましたが、
あれは到底、手作業でどうにか出来るものでは……」