【十の瞳】
「そうだな。
……和食ならまだしも、フルコースとなるとフォークは左手って決まってるから厄介だよ。
……まあ、もうそんな心配しないでもいいのかもしんねえけど」
今日からは、食事は僕達が作るのだろう。
きっと、箸やスプーンで事足りてしまうメニューになるに違い無い。
「まあ、俺も生き残っちまったのを機に、更生を決意してさ。
リハビリしながら、むちゃくちゃ勉強して大検とって、また学校通い直してるってわけ」
「何だか、壮絶だね……ドキュメンタリー番組が一本出来そうだ」
「でも、後悔してるっちゃしてるぜ……
何たって、明るいキャンパスライフを送る機会を失っちまったんだからな……!」
ファニーペインは、大袈裟に天井を仰いだ。