モノクローム
……………………。
……………………えー。
「いきなり暴走族のアジトに知らない人が来て、何も説明もなしではメンバーの信用を欠くことになりますからね」
困り顔で、紫苑が言った。
わからんでもないけどさー。
「行くぞ」
「えっ、おい」
返答ぐらい聞けやこら。
手首を捕まれ、逃げられない。いやまぁ逃げようと思えば逃げられる。それぐらい優しく捕まれてる。
……挨拶は必要だし、しゃーないか。
すみません、とでも言いたげな顔の紫苑に免じて、大人しくしておいてやろう。
集会用と思われる倉庫の中。
舞台の上には見知った顔が四つ。キングは自室で安静にしているらしい。
そしてその舞台を見上げる人、人、人。
ざっと……80人はいるだろうか。それぐらいの人数が倉庫にはいっても、広さ的にはまだ余裕がある。
それより、沢山の目が私に向けられているのが嫌でもわかるので落ち着かない。
「単刀直入に言う。ここにいる女を匿うことになった」
隼人のいつもより少し大きい声、しかしきれいに響きわたる声を聞き届けたメンバーは、やはり動揺を顕にした。
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