モノクローム
説明を求める声があがりだすと同時に、紫苑が隼人の隣に立った。
「以前、伝達がいったとおり、僕達は『雷御』に襲われました。その時に助けていただいたのがこの方です。
僕達『影炎』は、一般人を巻き込まないようにすることが義務付けられています。が、実際は一般人であるこの方を巻き込んでしまいました。
今、この方は僕達幹部のせいで『雷御』に狙われています。なので、僕達はこの方を姫とし、守ることにしました」
姫……。
私のことだよな?
うわー。柄にあわなーい。
……………………。
姫、なんだ……。
「この決定に異論のある奴、俺等幹部を見損なった奴。今、意見を聞く」
隼人の問い掛けに、メンバーは静まり返っただけだった。
それも、少しの間。
誰かがしだした小さな拍手が、だんだんと大きくなる。ついには歓声まで。
つまり、賛同してくれたということか。
隼人が小さく笑い、また声をあげる。
「今日は走るぞ」
また一段と、大きな歓声があがった。
テンション高いなぁ。
「結縁さん」
「ん?」
「自己紹介を」
.