愛しき人
三田さんや課長が言う”下の部屋”とは半地下の個室のことだった。



・・・・・

「はい、どうぞ。これ、スープ。」

『ありがとうございます。いただきます。』

「このスープ、見た目よりうまいから、安心して・・・」

「なんだよ、見た目よりって・・・」

「冗談だよ。いつ来てもうまいよ。」

「ありがとさん。じゃっ。」

『おいしいっ。これ』

「だろ。あいつの作るもん大体うまいんだけどこのスープは特別にうまい」

『課長?』

「何?」

『課長と三田さんってお客様とオーナー以上に感じますが・・・』

「まあなっ。腐れ縁ってやつだな。あいつとは高校・大学とずっと一緒にいたんだ。だからかな。」

『友達ですか?』

「悪友って感じだろうな・・・」

 ・・・課長は微笑みながらそう答えた・・・
   私はうらやましかった。私にはそう言える友達はいないから・・・
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