愛しき人
「なんて奴だ・・・」

『かちょう・・・』

「いや、すまん。感情的になってすまん」

『・・・・』

「片瀬。オレはこの前いったよな。覚えているか?」

『・・・・・』

「都合のいい女にだけはなるな。
お前はそんな女じゃない。そんな価値の低い女じゃないからな。
大切に扱ってもらえるいい女だよ。」

『かちょう・・・』

「お前の女としてのプライドはないのか?そこまでその男が好きなのか?」

『わかりません。わかりません。わかりません・・・』

「わからないってことは、お前はもう、そいつのことが好きとかいう感情じゃないんだよ。きっと・・・そうだな、彼氏って言葉に縛られていただけんだよ・・・」

「もう、自由になれよ。楽になれよ。今日はいっぱい泣いて、忘れろ!!」

『かちょう・・・』

「・・・・」

『課長、私、課長がいうみたいな価値のある女でしょうか?』

「当たり前だ。職場でも、お前はよくやってる。職場の俺に嫌な顔しないで、ついてきてるだろ。
女としても、すげえいい女だ。」

『かちょう・・・』

「これ以上言うと セクハラって言われそうだな・・・」

『やだ、課長。そんなこと言いませんよ。課長に・・・』

「そうか。ならいいが・・・」


・・・課長の一言って私を笑顔にしてくれる・・・

< 53 / 149 >

この作品をシェア

pagetop