愛しき人
その日、資料作りに没頭していた・・・

「おい。片瀬!」

『・・・・』

「片瀬!!」

『・・・・』

「片瀬!聞いてるか」

課長が肩をたたいていた・・・

『あっ。びっくりした。課長なんですか?声かけてくださいよ』

課長は呆れた顔をしながら・・・
「何度も声をかけだぞ。3回だ!!」

『えっ。すいません。気が付きませんでした・・・』

「相変わらずだな。」

『すいません、効果音・・・』

「いやっ。まぁそれもあるけど・・・昼休憩取ったのか??」

『休憩?そうだ。忘れてた・・・』

「お前な~。休憩はしっかりとれよ。疲れた頭でやるより、回転が速くなり、続けてやるより効果的だ。いいな」

『はい、わかりました。では、今から、行ってきます・・・』

「オレも、行くから、一緒でもいいか?」

『いいですよ。出社拒否しませんから・・・』

「まったく、お前という奴は・・・人の上げ足をとれるようにまでなったか・・・」

『はい、毒舌には毒舌で・・・なんて。。。』

「まあ、いい傾向だな。仕事が楽しくなってきたか?」

『はい、すごく楽しいです。もちろんコーヒー入れるのも楽しいですよ』

「はじめの時はすごい嫌そうだったけどな・・・」

『言わないでくださいよ。私の成長として受け止めてくださいね』

「はっはっはっ・・・成長ね。期待しるよ・・・・」
< 59 / 149 >

この作品をシェア

pagetop