リアル




仕事と調べごとの続く日々。


さすがに疲労を感じる。


薫は溜め息をつきながら、とある店の看板を見た。


否、見たというより視界に入ってきた、というほうが正しい。


今日は仕事がある為、調べるのは中断していた。


連日美緒に会いにいくわけにはいかない。


それに先日の話からは被害者がサイトの登録者かどうかまでは分からなかった。


美緒がサイトの管理人だという話は聞けても、その中の登録者の話までは聞けない。


なので話は終わってしまったのだ。


次に会う方法と聞き出し方を考えるしかない。


薫はもう一度看板を見た。


手には沢山の食材が入っている。


これは全て生野に頼まれたものだ。



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