リアル




そういえばその説明をまだしていなかった。


「子供用の診察道具、みたいなのがあるの知ってる?」


薫の質問に隆は首を横に振った。


薫はそれで、泣き叫んでいた少女の話をした。


四肢と頭を固定してまで治療をする様だ。


そして、その身体には毛布が掛けられる。


「そっか。それなら……」


「そう、犯行は可能なの」


例えベルトで身体を固定したとしても、毛布を二枚掛ければベルトでの圧迫痕は残らないだろう。


そして、手足を固定するならば、抵抗した痕も残らない。


相手の皮膚を引っ掻くことも出来ないのだ。


その状態で濡れた布を顔に掛けたり、首の二点を押す。


これも歯科で使用しているゴム手袋を使えば指紋を残さずに出来る。


そして、溺死させる方法は……。


薫の脳裏にある言葉が浮かんだ。



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