初デートは二人きりで?
先輩に言われたことがすぐにはわからなくて首を傾げると、先輩はクスッと笑って私の頬をゆっくり撫でる。



「ほんとはもっとしてたいけど…止まらなくなりそうだから」


「……!な、なに言って…っ」


「続きはまた今度ね?」


「~~……っ!!?」




先輩はそう言うと、「キスしてる雪乃ちゃん可愛かった~」と楽しげに笑う。


私はというと、一気に恥ずかしさが戻り、顔は真っ赤で心臓はバクバクと音をたてて。



「あ、ほら雪乃ちゃん。頂上」



楽しそうに笑う先輩に腕を引かれれば、窓の外には綺麗にライトアップされた園内。


でもそれは一瞬しか見えなくて。



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