3つのナイトメアー
ために身につける高級ランジェリーを、わざとダイニングの圭の目の触れると
ころに置いた。それは、天使の羽根でできたような薄く繊細な総レースのシル
クで、これにはさすがの朴念仁の冬彦も、歓声の声をあげたものだ。今振り返
ると、実にもったいなく馬鹿げたことをしたものだが。
ダイニングに入ってきた圭は、それを拾い上げるとしばらく眺めてから、さ
っと自分のポケットに隠し入れて、なにごともなかったように出て行った。圭
も自分のことを憎からず思っているのを確信した瞬間、恭子の心臓の鼓動は、
はやがねのように激しく耳にこだました。冬彦は三日後に出張で家を空ける。
その時がチャンスだ。
恭子は、圭の携帯にメールを送った。三日後の夜十時に自分の寝室に来てほ
しいと。圭も子供ではないのだから、意図することは分かるはずだ。携帯を握
りしめたまま返事を待ったが、それはピクリとも作動しないまま、