覆される都市伝説
元は携帯彼氏であったハズミとマミヤは、血族の眷属になった今でも、その能力を使えるようになっていた。

パソコンや携帯電話に入り込み、そこから情報を得ることができる。

ハズミはニヤニヤしながら、マカに聞く。

「どこへ行くの?」

「無論、ナナオの元だ」

「何をしに?」

マミヤは真剣な表情で尋ねる。

「勿論、隠されている『真実』を暴く為に」

マカの眼に、光が宿る。

「なぁんだ。やっぱりナナオのこと、気に入ってんじゃん」

「そういうことなら、任せてくれ。必ずやり遂げてくるよ」

「ああ。任せた」

マカはパソコンに視線を移す。

「いくら私でも、この中には入れぬからな」

「任せといてって。得意分野だし。な? マミヤ」

「ああ。こっちの世界では俺達の方が自由に動ける。マカは信じて待っていてくれ」

「…ああ。頼んだぞ」
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