1/3の微妙なカンケイ
その辺りに、奏ちゃんの姿はなくて。

よし、帰ろう。

思ったら、我が家も鍵がかかってて。

「…仕方ないな、行くか」

奏ちゃんの家に足を向ける。

ここにいなかったら、タクトに言い訳できる。

けど、インターフォンを鳴らすと、奏ちゃんの声が返ってきた。

『ちょと待ってて』

あたしはまだ、何も言ってない。
< 121 / 194 >

この作品をシェア

pagetop