一途愛
また龍が告られている。

美里からもう何人目なんだろう。
気が気じゃない……。


今回もかなりの可愛い子だった。


「あいつさ女嫌いなのか?もしかして俺ら
狙われてる~~!?」

バカ男子がバカにしたように笑うけど
大きな声で



バーカって言ってやりたいわ。


でも龍が付き合ってんの私だって知ったら……女嫌いより
驚く衝撃的な事実なんだろうな。


私ってどんだけなんだろ。


情けないな・・・・・・。


「8組のマリみたいだよ。」
美里の取り巻きが言った。


「マジ?断った様子~~~。」


美里がホッとしている。


「それにしても 宗方ってどんだけ?」

「だって・・・マジかっこいいもん。
絶対絶対 宗方がいい。」

美里は 本気だって 感じる。


龍はそんなことどーでもいい顔をしてる。


ねぇ?私でいいの?
絶対 さっき来た子の方が百倍いいよ……。


龍がいくら相手を拒否しても 私の心の中では
安堵と同時に不安が押し寄せる。


こんなにキスしてくれるのに・・・・
好きだよって言ってくれるのに・・・・


龍のこと知らなすぎて…不安なの。
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