一途愛
絡み合う糸
「なんだよ その怯えたような不安な顔~~。
めっちゃプレッシャーだから もう鏡見ちゃダメ。」


綾人がイスの方向を変えた。

「え だって…なんだか怖いんだもん。」

「俺を信じて。お客様が美しくなるために俺らはいるんだよ。
俺が 姫が輝く魔法をかけるから。」

魔法・・・・。

「美の魔法?」

「心の魔法かな。美しくなると人は自信ができて
もっともっと輝くことができるんだよ。
俺は 姫のそのお手伝いをする。いい?」

「私…ブサイクだから……。」

「それがダメなんだよ。そう思うたびにブサイクになるんだ。
その治療には 自信が不可欠だよ。」

「自信なんてないよ。いつも不安。
龍がいつ私に飽きて キレイな人のとこに
行っちゃうのか不安なの。」

「大切な人を不安にさせる彼氏はよくないな~~。
もっともっと愛してるって言ってあげないと。」

話ながら 髪の毛が束で落ちて行く・・・・。

「言ってくれるんだよ。ありがたいの。
こんな私に ちゃんと目を見て気持ち伝えてくれるのに
その時は幸せ一杯なのにね
離れると不安になるんだ……。
私人とかかわったこと今までなくて……
龍と一緒にいれることだって奇跡だと思ってる。」


思わずペラペラ話てしまった。

「じゃあ後は 自信だね。
自分を好きになれば もっともっと人生は楽しいよ。」

「好きになれる?」

「その手伝いをさせてほしいんだよ。」

「綾人・・・・さ・・あ 綾人が?」

言えた・・・・。


「姫は 俺のことそうさせてくれたんだよ。」

綾人は私の肩に手を乗せた。
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