一途愛
「じゃあ一発目にしとめたら アイスだよん。」

バカどもが盛り上がっている。

アイス どうぞあんたが食って下さい。

美里に心の中で声をかける。


試合が始まって 早速私めがけて強いボールが飛んできた。

目をつぶって背中を向けた。

パシッ

あれ・・・?痛くない・・・。



バン!!!


「いって~~~~ぇ~~!!」
さっき脂肪って言った奴の声

驚いて振り返ると 宗方が私の前に立っている。

「てめ~~~ぇ~~。」

男子は完全に宗方狙いに変わった。


宗方は敵から飛んでくるボールを簡単にキャッチしては
ものすごい勢いのボールを敵にあてていた。

「おまえ 真剣にやれよ。」

宗方に怒鳴られた。


味方側がとったボールだけど 敵側に渡そうと企んでいる奴ら

「よこせ!!!味方だろーが!!」

ドスのきいた声に 圧倒され思わず
宗方に渡す奴も出てきた。

「ふざけんなよ~~」

敵も今度は宗方と私以外にボールを当て続けて
結局 中には私と宗方だけになった。
< 44 / 416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop