現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「恋愛魔曲か…」


急に呟いた流依の方へ、理緒と純輝は視線をやった。


「何かありそうだね」


「だな」


純輝が、頷く。


「本当に、恋が必ず叶っちゃったりして~♪」


キラキラした目をしながら、理緒が楽しそうに言う。


それを聞いて、流依が思い出した様に口を開いた。


「そう言えば、理緒。あの娘の恋愛は、どうなったんだい?」


「あの娘って…、優梨ちゃん?」


「ああ」


「今日の放課後、岩泉君を家に呼んで、一緒にオルゴールを聴くって言ってたよ!」


「家に呼ぶって…、随分と仲良いんだね」


「幼なじみだから、そんなもんなんじゃない?」


「オルゴールなくても、上手くいきそうだね…」


そう言って、流依は苦笑した。
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