社長と小悪魔ハニーの年の差婚
* * *


社長室には秘書が二人。


麻古が2週間、お休みだった栗原に仕事の引き継ぎをしていた。


俺はそんな二人を脇に置いて、デスクに置かれた書類に目を通していく。


麻古が先に、休憩をとって、社長室を出ていった。



俺と栗原の二人っきり。


馴染みの光景。


「社長…一つ…質問していいですか?」


「どうした?」



俺がパソコンを省エネモードに切り替えた矢先だった。


「麻古さんと何かありました?」


「えっ!?」


俺の心臓の内側がうるさく鼓動を鳴らし始める。





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