ラブラブ☆レッスン


「あのっ…」


「姫埼さんどうしましたか?」


「私を運んでくれたのは、先生ですか?」


あのぬくもりはー…もしかして、


「ええ、僕が運びました。…嫌、でしたか?」


そう言った先生はしゅんと悲しそうにし、
不覚にも犬みたいだと思ってしまった。


「全然!重くなかったですか?本当にありがとうございます。」


「まこ…じゃなくて、寿先生は優しいからね〜」


まこ、と呼ぶさっちゃんに私はやっぱり我慢できなくて、


「先生たちは仲がいいようですけど…付き合ってるんですか?」


私は冗談のつもりだった。
ふざけて聞いてしまった。
言った後にこんなに後悔するとは…


「ひっ、姫崎さん?!そ、そんなこと言う元気があるなら大丈夫ですね!次の授業始まりますよ?!」


「あははっ!まこくん焦りすぎ!」


さっちゃんはおかしそうに寿先生に言った。


< 11 / 48 >

この作品をシェア

pagetop