Vrai Amour ~美桜の場合~
そんな私にカフェテリアで大胆な申し出をしたのが彼
市川陸、19歳
カーキのモッズコートの中にストライプのカットソー
いい感じに色あせたジーンズ、コンバースのハイカット
髪は短く、少し立ててあって、すっきりした顔の中心に真面目そうな黒縁メガネがあった。
19歳かぁ・・・
うちの弟・恵と近いなぁ、なんて想いながら
黒縁メガネの奥の真剣な瞳を見つめていた。
「モデル?」
再び喧騒を取り戻したカフェテリアで食事を終えた私は、陸とちひろと並んでカフェオレを飲んだ。
陸は緊張しているのは一口も口をつけようとはせず、両手を強く握ったまま私を見つめていた。
「は、はい。僕、写真部に所属してるんですけど、どうしても桐島センパイを撮りたくて・・・他にもいっぱい申し込まれてるんじゃないかと思ったんですけど・・・」
実際、何人か先輩には申し込まれたことがある。
でも、それは本当にモデルになってもらいたいわけではなく、隙あらば・・・・という感じがしてどうしても受けることができなかった。
市川陸、19歳
カーキのモッズコートの中にストライプのカットソー
いい感じに色あせたジーンズ、コンバースのハイカット
髪は短く、少し立ててあって、すっきりした顔の中心に真面目そうな黒縁メガネがあった。
19歳かぁ・・・
うちの弟・恵と近いなぁ、なんて想いながら
黒縁メガネの奥の真剣な瞳を見つめていた。
「モデル?」
再び喧騒を取り戻したカフェテリアで食事を終えた私は、陸とちひろと並んでカフェオレを飲んだ。
陸は緊張しているのは一口も口をつけようとはせず、両手を強く握ったまま私を見つめていた。
「は、はい。僕、写真部に所属してるんですけど、どうしても桐島センパイを撮りたくて・・・他にもいっぱい申し込まれてるんじゃないかと思ったんですけど・・・」
実際、何人か先輩には申し込まれたことがある。
でも、それは本当にモデルになってもらいたいわけではなく、隙あらば・・・・という感じがしてどうしても受けることができなかった。