Vrai Amour ~美桜の場合~
陸はついばむようなキスを繰り返しながら、おろしたチャックを追うように私の背中を撫でる。

私はくすぐったいようなもっと触れて欲しいようなもどかしい気持ちで陸にしがみついた。

「・・・?」

不意に陸の手が止まったので、不思議に思ってゆっくりと瞼を開ける。

すると、陸は優しい表情で私を見つめていた。

「・・・怖い?」




あ・・・

私がぎゅっとしがみついたから、怖いと思ってると・・・・?




私は小さく首を横に振って、もう一度陸にしがみついた。



「・・・大丈夫。精一杯優しくする。だから、僕のこと全部感じて、美桜」

耳元でささやかれる柔らかく甘い声。

陸のこんな声聴くのは初めてかもしれない。

でも、陸の気持ちが伝わってきて嬉しい。
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