しゃぼん玉


その頃、メイは、幼なじみ·リクの自宅で、眠っていた。


自宅で熱を出し、リクにここへ連れて来られたあの日から数日間、ずっと世話になっている。


リクの両親は、メイの家庭環境を知っているせいか、メイにいろいろしてくれた。

ご飯を毎食出してくれたり、風呂にも毎日入らせてくれる。

リクにとってはそれが普通の生活だったが、メイにとっては新しいことの連続だった。

なぜなら、自宅にいると、そういった生活は出来ないから。

毎日風呂に入れば、母·翔子に殴られるし、食事も、三日に一回、コンビニのおにぎりを一個与えられる程度だった。

昔から、ずっと…………。

それゆえにメイは、万引きや置き引きで食べ物や金を手に入れ、食事をとっていた。

けれど、リクの家に居ればそんな面倒くさいことをせずに済む。

< 100 / 866 >

この作品をシェア

pagetop