しゃぼん玉

朝から夕方までの時間帯、学校に通わなければならないのでリクは居なかったが、メイはリクの部屋でおとなしくしていた。

結局メイは、ここへ来た時から客間には泊まらず、リクの自室に客用布団を敷いてもらっていたのだ。

知らない家の、知らない部屋に、一人で寝るのは怖かった。

リクはまだ、自分と同い年だし互いによく知った仲だからマシだった。

なにかされそうになったら、リクの両親に助けを呼べる。

けれど、もし、リクの父親に襲われたら……?

メイの思考はそこで凍りついた。

普通では有り得ないと考えられるだろうが、メイの経験上、身を守るために最悪の危機を予測するのは当然のことだった。

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