しゃぼん玉

その日も急いで学校から帰ってきたリクは、メイが待つ自室に直行した。

「ただいまっ!

今日もおとなしくしてた?」

リクは冗談ぽく訊(き)く。

「私はいつもおとなしいじゃん」

無表情でこたえるメイ。

リクは、気まぐれなメイなら、この部屋を抜け出しあちこち放浪しかねない、と、心配していた。

「まだ病み上がりだから、心配なんだよ」

リクはそう言いながら、通学に使っているバックを机の上に置き、ベッドに座った。

そして、布団に座ったままのメイを真剣な顔で見下ろす。

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