しゃぼん玉

同じ頃、ミズキも、母·菜月と夕食をとっていた。

マナとの行き違いを胸に抱えながらも、菜月に心配をかけたくないがため、普通に振る舞う。

昔はそれをしんどく感じたこともあったが、最近では慣れていた。

それでもやはり、内面が外に出ていたのだろうか?

「……ミズキ、食欲ないの?」

菜月が眉をひそめる。

あまりに隠し事をするのも、良くない。

そう思ったミズキは、帰宅途中、偶然ヒデトと会ってしまったことだけを話した。

「そう………。

ヒデト君と……」

菜月は切なげな声で反応する。

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